眼と肺の関係
肺の生理作用として、宣発と粛降があります。
宣発:外へ広く行きわたらせること。
粛降:清らかで静かなこと。下降。
肺の宣発作用は気血と津液(水)を全身に行きわたらせることができます。
粛降作用は水液を膀胱に下ろす作用があります。
肺の宣発・粛降作用が正常であれば血液の通りは良く、目は気と津液の温煦・滋養作用を得ることができます。
衛気という気がありますが、これも肺の宣発作用によって全身に巡らせています。
衛気には外邪の侵襲を防いだり皮毛を潤沢に保ったり臓腑を温める作用があります。
眼も皮毛のうちに含まれることから、衛気が働きの良くないと外邪の侵襲を受けて目が赤くかゆくなり、結膜炎などにかかることがあります。
<参考文献>
ほくと ◎第21号 眼と臓腑経絡の関係(2)堀内久子