「鍼を受けると、なんだかホッとして気持ちが落ち着く気がするんですが、何でですか?」

それは“オキシトシン”というホルモンが関係しているかもしれませんね。
🔸1. オキシトシンとは?
オキシトシンは、脳の視床下部で作られ、下垂体後葉から分泌されるホルモンです。
母乳の分泌や出産時の子宮収縮に関わることで知られていますが、近年では「心の安定・癒し」に深く関係することが分かっています。

別名「愛情ホルモン」「癒しホルモン」とも呼ばれます。
🔸2. オキシトシンが分泌されると…
オキシトシンが増えると、体と心にこんな変化が起こります。
✅ 不安や緊張がやわらぐ
✅ 心拍や血圧が安定する
✅ ストレスホルモン(コルチゾール)が減る
✅ 幸福感・安心感が増す
✅ 睡眠の質が向上する


つまり、オキシトシンは「人がリラックスして回復するためのホルモン」といえます。
🔸3. 鍼灸でオキシトシンが出るメカニズム
鍼灸の刺激は、皮膚や筋肉の感覚受容器(メカノレセプター)を通じて脳に伝わります。
この刺激が視床下部を穏やかに活性化し、オキシトシン分泌を促すことがわかっています。
特に、
・穏やかな刺激の鍼
・温灸などの温熱刺激
・リラックスした施術環境(照明・香り・空間)

これらの組み合わせが、オキシトシンの分泌を高めると言われています。

🔸4. オキシトシンと自律神経の関係
オキシトシンが分泌されると、副交感神経が優位になります。
体は“休む・回復するモード”に切り替わり、筋肉の緊張が緩んだり呼吸も深くなります。
その結果――
・肩こりや腰痛が軽くなる
・胃腸の働きが整う
・睡眠リズムが改善する
といった、全身のリラックス効果が得られます。
「最近、鍼のあと家に帰ると、すごく穏やかな気持ちになるんです。」

それは体の緊張だけでなく、脳が“安心していいよ”というサインを出してる証拠ですね。
🔹まとめ
鍼灸によってオキシトシンが分泌されると――
1️⃣ 不安・ストレスがやわらぐ
2️⃣ 体の緊張がゆるむ
3️⃣ 睡眠・自律神経が整う

つまり、鍼灸は「体を整えながら心も癒す」施術法です。
痛みだけでなく、ストレスや不安、疲れの奥にある“心の緊張”をゆるめる力があるのです。
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