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【専門解説】後頭下筋群と自律神経の密接な関係とは?

◆「後頭下筋群(こうとうかきんぐん)」とは?

後頭下筋群とは、後頭部のすぐ下に位置する4つの小さな筋肉の総称です。

・大後頭直筋
・小後頭直筋
・上頭斜筋
・下頭斜筋

これらはすべて、首の最も深い層(深層筋)に位置し、頭の安定や微細な動きを支える重要な筋肉です。

◆現代人に多い「スマホ首」で硬くなる

長時間スマホを見続ける姿勢では、頭が前に出て首の後ろが縮こまった状態が続きます。このときに負担がかかりやすいのが、まさに後頭下筋群です。

特にスマホやパソコン使用中は、以下のような負荷がかかります:

  • 頭の重さ(約4〜6kg)を支え続ける
  • 目を酷使し、眼球運動と連動して緊張
  • 頸椎の可動が減り、血流が滞る

結果として、後頭部のこり・頭痛・めまい・眼精疲労などが引き起こされます。

◆後頭下筋群と“自律神経”の関係

後頭下筋群のすぐ近くには、自律神経の中枢に関わる脳幹(特に延髄)や迷走神経が存在します。

筋肉の過緊張により、
血流障害
神経圧迫
頭蓋骨や首のアライメント異常
が生じると、これらの神経に影響を及ぼし、次のような自律神経トラブルが起きることがあります。

  • 不眠・寝つきが悪い
  • 息苦しさ・呼吸が浅い
  • 動悸・胃のむかつき
  • 冷え・手足のしびれ
  • 集中力低下・不安感

つまり、首の奥の小さな筋肉の緊張が、全身の不調の引き金になるのです。

◆鍼灸によるアプローチ

当院では、後頭下筋群の過緊張を緩めるために、以下のような施術を行っています。

  • 風池・天柱・完骨などのツボに刺鍼し、深部の筋肉を直接緩める
  • 首と頭のつなぎ目の血流改善を図る
  • 自律神経の調整を目的とした、手や足の補助施術
  • スマホ首に対する姿勢指導・生活指導

鍼灸ならではの“深層筋と自律神経を同時に整える”施術で、首だけでなく全身の状態を改善に導きます。

◆まとめ

✔ 後頭下筋群は、首の深部にある“姿勢と神経の要”
✔ 現代人のスマホ・パソコン生活で緊張しやすい
✔ 緊張が続くと、自律神経の乱れや慢性不調につながる
✔ 鍼灸は、筋肉・神経・血流を同時に整えるのに最適な手段

「頭が重い」「眠りが浅い」「めまいや不安感がある」…
その症状、首の奥の筋肉=後頭下筋群が原因かもしれません。

気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。

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休診日:月・木

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