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顔面神経麻痺の東洋医学的な見方

■ 顔面神経麻痺の方の特徴

①望診
 顔面に軽く浮腫が出ていることがある

②脈診

 

全体の脈は弦で緊張がある
 左寸口は沈、弦、細
 左関上は軽按して脈が感じられなく、重按して細で虚
 左尺中は浮、弦、虚
 右寸口は弦で有力
 右関上は沈、濇(しょく)、細
 右尺中は虚

③腹診

 

胸の中央に熱感がある心下急がある。つまり、不容から中脘にかけて筋のひきつりと抵抗があり、中脘を押すと詰まり感があり抵抗がでている。鼠経上部に圧痛がある。

■ 顔面神経麻痺に用いられる経穴

肺経:列欠
大腸経:二間、三間、合谷、偏歴、手三里、禾髎(かりょう)、迎香
胃経:承泣、四白、巨髎(こりょう)、地倉、大迎、頬車(きょうしゃ)、下関、頭維(ずい)、衝陽、内庭、厲兌(れいだ)
小腸経:天窓、天容、顴髎(けんりょう)、聴宮
膀胱経:睛明、攅竹、曲差、通天、絡却、肝兪、魄戸(はくこ)、膏肓(こうこう)
腎経:腹通谷
心包経:内関
三焦経:液門、翳風(えいふう)、耳門、和髎(わりょう)、糸竹空
胆経:瞳子髎(どうしりょう)、聴会、上関、頷厭(がんえん)、懸露(けんろ)、完骨、本神、陽白、風池、陽陵泉、陽輔
肝経:行間(こうかん)
督脈:筋縮、身柱、大椎、脳戸、強間、百会、神庭、素髎(そりょう)、水溝、兌端(だたん)、齦交(ぎんこう)
任脈:承漿(しょうしょう)

<参考文献>

漢方主治法総覧 池田政一編著

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