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【東洋医学で読み解く】眼精疲労は「肝」と「腎」のサイン?

― 鍼灸で目の奥から整える自然なケア ―

✔ 目の疲れがなかなか取れない
✔ 頭や首も重だるく、スッキリしない
✔ ドライアイや視界のかすみが気になる
✔ 「眼精疲労」と言われたが、何をすればよいか分からない

現代人に急増している「眼精疲労(がんせいひろう)」――。
西洋医学では“目の使いすぎ”が主な原因とされますが、東洋医学では「目の疲れ=体内のバランスの乱れ」と捉えます。

本記事では、眼精疲労の東洋医学的な原因と、鍼灸による改善法をわかりやすく解説します。


■ 東洋医学から見た“目”の位置づけ

東洋医学では、目は単なる器官ではなく、「五臓六腑」と密接につながっていると考えます。
特に重要なのが「肝(かん)」と「腎(じん)」の働きです。

◎ 肝は“血”を蔵し、目に栄養を届ける

  • 肝は「血(けつ)」を蓄え、必要なときに全身へ巡らせる役目があります。
  • 目は“肝の竅(あな)に通ず”とされ、肝血の不足は目の乾燥・かすみ・疲れやすさにつながります。

◎ 腎は“精”を蔵し、生命力・視力を支える

  • 腎は「精(せい)」という体の根本エネルギーを蓄え、加齢や過労で消耗しやすい臓腑です。
  • 腎精の不足は、視力の低下・光に弱くなる・疲れが抜けないなどに関係します。

■ 眼精疲労タイプ別の東洋医学的見立て

タイプ特徴・症状東洋医学の解釈
肝血不足タイプ目の乾き/視界がぼやける/めまい/爪が割れやすい目を養う「血」が不足。目に栄養が届かず疲れやすい
肝陽上亢タイプ頭痛/イライラ/目の充血/睡眠が浅いストレスや怒りで肝の気が高ぶり、目に熱がこもる
腎精不足タイプ老眼/物忘れ/慢性的な疲労/夜間頻尿加齢や疲労で「精」が消耗し、視力や集中力が低下
気滞血瘀タイプ目の奥の重さ/肩こり/首こり/冷えやすい気血の巡りが滞り、目に必要な栄養が届かない

■ 鍼灸は“目の奥”から整える根本アプローチ

目だけをマッサージしたり、目薬を差すだけでは、根本改善にはなりにくいのが眼精疲労の厄介なところ。

鍼灸では、全身の気血の流れ・五臓のバランスを整えることで、目の働きを“内側から”立て直します。

◎ よく使うツボ(経穴)

ツボ名主な効果
太陽・睛明目の周囲の血流促進・視界のクリア化
肝兪・太衝肝の働きを高め、血を増やして目を養う
腎兪・三陰交腎精を補い、目の疲労回復・老眼対策
風池・天柱首こり・後頭部の緊張緩和、自律神経の調整

■ 施術と併せておすすめの生活養生

東洋医学では「未病(みびょう)=病気になる前の不調」に対して養生を重視します。
眼精疲労を改善し、再発を防ぐための簡単なセルフケアもご紹介します。

● 養生アドバイス

  • 目の使いすぎは“1時間に1回の休憩”を意識
  • 酸味や黒い食材(黒ごま・黒豆・ブルーベリーなど)で肝腎をサポート
  • 入浴・足湯で血流促進、目の疲労物質を流す
  • 寝る前はスマホや強い光を避ける(肝の疲労予防)

■ こんな方におすすめです

  • パソコン・スマホ作業が長く、目が重だるい
  • 目の疲れだけでなく、肩こり・不眠・イライラも気になる
  • 病院では「異常なし」と言われたが、つらさは続く
  • 薬や目薬に頼らず、自然に整えたい

■ まとめ:目の不調は、体全体のバランスのサイン

目は“心身の鏡”とも言われ、目の疲れは五臓六腑の不調やストレスの影響を真っ先に受ける部位です。
だからこそ、東洋医学的な視点で“全体”を整えることが、本当の意味での改善につながるのです。

鍼灸は、単に「疲れ目」を取るだけでなく、体の根本(肝・腎・気血水)を立て直す自然療法です。

目がラクになると、身体も軽くなる。
ぜひあなたも、東洋医学のやさしいアプローチを体験してみてください。

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