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【コラム】腱鞘炎と胸椎の関係 〜“手の痛み”は背中から始まっている?〜

「最近、指を動かすと手首がズキッと痛くて…。
パソコン仕事のしすぎって言われたけど、なかなか治らないんです。」

よしだ
よしだ

確かに“使いすぎ”も原因の一つですが、実はその腱鞘炎、背中(胸椎)が関係しているかもしれませんよ。


腱鞘炎とは?

腱鞘炎は、指や手首を動かす腱が炎症を起こすことで痛みや腫れが出る症状です。
パソコン、スマホ、家事などで手を酷使することで、腱が腫れて“腱鞘”というトンネルで擦れ合い、痛みを感じます。

「でも、背中と手首ってそんなに関係あるんですか?」

よしだ
よしだ

あるんです。

手を動かす筋肉の多くは、腕だけじゃなく、胸椎や肩甲骨まわりから始まっているんです。
胸椎が硬くなると、肩や肘、手首の動きにも影響がが生じてしまいます。


胸椎が硬くなると何が起こる?

胸椎(胸の高さくらいの背骨)は、上半身の“しなやかな動き”を支える大事な軸です。
しかし、長時間のデスクワークや猫背姿勢が続くと…

  • 胸椎が後弯(丸まり)
  • 肩甲骨が外に開く(外転)
  • 腕が内にねじれる(内旋)
  • 手首への負担が増える

こうして、腱鞘炎を悪化させる“連鎖”が起こります。

「たしかに姿勢も悪いかも…。背中が固いと、手まで影響が出るんですね。」

よしだ
よしだ

そうなんです。
胸椎がスムーズに動けば、肩甲骨が自然に連動し、手や指の筋肉も柔らかく動けるようになります。
逆に胸椎が硬いままだと、どんなに手首を休めても再発しやすいんです。


鍼灸でのアプローチ

鍼灸では、手の痛みだけでなく、胸椎まわりを同時に整えるのが特徴です。

代表的なツボ👇

  • 膈兪(かくゆ)・肝兪(かんゆ):胸椎の動きを助け、筋のこわばりを取る
  • 肩外兪・天宗(てんそう):肩甲骨の動きを改善
  • 陽池・合谷(ようち・ごうこく):手関節の炎症を鎮める

これらを組み合わせて施術することで、
「局所の炎症+姿勢のゆがみ」を同時に改善していきます。

「なるほど。手だけじゃなく背中にも鍼をする意味があるんですね。」

よしだ
よしだ

はい。
“手の痛みを治すには、背中をゆるめる”
これは鍼灸ならではの発想です。
胸椎がしなやかに動くようになると、手の負担が自然に減っていきます。

「手首の痛みを根本から治したいなら、背中の動きを取り戻すことが近道です。
鍼灸は“全体を整える”ことで、再発しにくい体を作ります。」


まとめ

  • 腱鞘炎は「手の使いすぎ」だけでなく「胸椎の硬さ」も関係
  • 胸椎の動きが悪いと、肩〜腕〜手首にも問題が起こりやすい
  • 鍼灸で胸椎・肩甲骨の可動性を改善し、手首への負担を軽減
  • “背中をゆるめる”ことが、手の治りを早めるカギ

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