はじめに
「立ち上がるとフラッとする」
「頭を動かすとグラグラする」
など、めまいの感じ方は人それぞれ。


よしだ
その原因には大きく分けて、耳(内耳)からくるめまいと首(頚部)からくるめまいの2種類があります。
この2つは似ているようで、メカニズムもケアの方法も異なります。
🔹1. 耳からくるめまい(内耳性めまい)とは
原因
内耳には「三半規管」や「前庭」と呼ばれる、体のバランスを感知するセンサーがあります。
ここに炎症や血流の乱れ、リンパ液の異常が起こると、脳が誤った“体の傾き情報”を受け取り、めまいが発生します。
代表的な疾患
- 良性発作性頭位めまい症:寝返りや頭を動かすとグルグル回る
- メニエール病:耳鳴りや難聴を伴うめまいが繰り返す
- 前庭神経炎:ウイルスや炎症が原因で平衡感覚が乱れる
特徴
- 回転性(グルグル回る)めまいが多い
- 耳鳴り・耳の詰まり感・難聴を伴うことがある
- 急に発症し、数秒〜数時間続くことが多い

ケアのポイント
- 睡眠と休養をしっかり取り、ストレスを減らす
- 塩分・カフェインを控え、内耳のむくみを防ぐ
- 鍼灸では耳まわり・首・肩の血流を整えて再発予防を目指す
🔹2. 首からくるめまい(頚性めまい)とは
原因
首の筋肉が緊張したり、頚椎(首の骨)の動きが悪くなったりすることで、「自律神経」に影響したり、「椎骨動脈(脳へ行く血管)」が圧迫され、脳への血流や感覚情報が乱れます。
主な要因
- 長時間のスマホ・デスクワーク
- 首こり・肩こり
- 姿勢の悪化(ストレートネックなど)
- 寝違えなどの筋緊張

特徴
- フワフワ・ユラユラとした非回転性めまい
- 首や肩のこり・重だるさを伴う
- 頭を動かすと症状が出やすい
- 耳鳴りや難聴は伴わないことが多い
ケアのポイント
- 首・肩の筋肉を温めて血流改善
- ストレッチや姿勢改善を意識
- 鍼灸では頚部・肩甲間部の緊張をゆるめ、自律神経のバランスを整える
🔹3. 見分け方のヒント
| 特徴 | 内耳性めまい | 頚性めまい |
|---|---|---|
| めまいの種類 | グルグル回る(回転性) | フワフワ・ふらつく(非回転性) |
| 耳鳴り・難聴 | ありやすい | ほとんどなし |
| 首・肩のこり | あまり関係なし | 強いことが多い |
| 動かすと悪化 | 頭の向きで変わる | 首を動かすと変化 |
| 改善の方向性 | 内耳の循環改善・休養 | 首・肩の緊張緩和・姿勢改善 |
まとめ
耳からくるめまいは「内耳のトラブル」、首からくるめまいは「筋肉・姿勢・血流の乱れ」が主な原因です。
どちらも自律神経のバランスを整え、血流を改善することが大切。

よしだ
鍼灸ではその両面にアプローチできるため、再発予防にも有効です。
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