メカノレセプターとは?
メカノレセプターとは、機械的な刺激(圧・振動・引っ張り・ねじれなど)を感じ取る感覚受容器 の総称です。
足裏にも多く存在し、私たちが「立っている感覚」や「どちらに傾いているか」を脳に伝える大事なセンサーの役割をしています。
代表的なメカノレセプターは以下のように分けられます:
- メルケル小体:持続的な圧を感知(足裏で接地感を得る)
- マイスナー小体:振動や軽いタッチを感知(床の細かな揺れをキャッチ)
- パチニ小体:強い圧や速い振動を感知(地面の変化に即応)
- ルフィニ終末:皮膚の伸び・張力を感知(姿勢の安定に関与)


よしだ
特に足の裏のメカノレセプターは、歩行や立位の安定に直結しており、これが鈍くなると「ふらつき」「めまい感」が起こりやすくなります。
メカノレセプターとめまいの関係
めまいは耳(内耳の前庭器官)だけの問題ではありません。
バランスを保つには 「三つの情報」 が必要です:
- 耳(前庭器官) …頭の位置や動きを感知
- 目 …景色の動きをキャッチ
- 足裏のメカノレセプター …接地状態・重心のズレを感知
この3つの情報を脳で統合することで、まっすぐ立ち、安定して歩くことができます。
しかし、加齢や長時間の靴生活、運動不足により足裏の感覚が低下すると、メカノレセプターが正しく働かなくなります。

よしだ
結果、脳が誤った情報を受け取り「地面が揺れるような感覚=めまい」を感じることがあるのです。

鍼灸でのアプローチ
鍼灸では「耳」だけでなく「足」に注目します。
- 足裏のツボ(湧泉や失眠のちかく)にお灸 → 足裏の感覚を活性化
- かかと付近のツボに鍼 → メカノレセプターの感受性を向上
- 首・肩の緊張をゆるめる → 耳への血流を改善

よしだ
こうしたアプローチにより、耳・目・足の情報の統合をスムーズにし、めまいを軽減 することを目指します。
まとめ
- メカノレセプターは体の「位置センサー」
- 特に足裏の受容器がバランス保持に重要
- 働きが鈍るとめまい・ふらつきの原因に

よしだ
鍼灸は耳と同時に足裏の感覚を整え、体全体のバランスを安定させます。
めまいでお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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